仙台聖フランシス教会牧師
東北教区 司祭 ドミニコ 李 贊煕
(聖フランシス教会 2018年6月号・月報)
巻頭言
イエスの目で
司祭:ドミニコ 李 贊煕
人の視覚だけで世界を見ると、私たちは、偏見に陥ってしまいます。外見、地位、そして経済的条件で判断しながら、人を正しく認識しません。誰かを見ることになるとき、私達は外見、高価な高級ブランドで着飾った人、良い大学を卒業した人、良い成績を受けた人が、さらに尊重される人だと感じます。ところが、さらに大きな問題は、それが他の人を眺める時だけでなく、私自身を眺めるときもそう見るということです。
きれいな人が尊重されるのは大丈夫ですが、きれいでなく、お金がないような自分自身を他人と比較しながら自尊心を失って自信も失ながら自己恥辱感に陥るという事実です。私たちはきれいか、きれいでないこと、よく住んでいるかよく住んでいないか、このようなものよりも重要なことは、私たちが神の子として存在するという事実だけでも十分に愛されて尊重されることができる存在です。私たちは、この事実を知っている必要があります。それは神の愛であるからです。私がこの世に生まれたのは、神の摂理と愛から始まったものです。まさにこのような事実を知ることが信仰の視力です。
神の愛で、信仰の視力は生まれた時から与えられたものです。愛の本性は、神の創造により生まれた時からのものであるにもかかわらず、我々は世界を生きながら、世界の価値に押し流され、それを失っていったのです。イエスの恵みで真実を見ることができようになったように、私たちも主を継続して会わなければなりません。イエスと一つになって、イエスの目で私と私の隣人を感じ、その恵みを一緒に分けることを願います。
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