仙台聖フランシス教会 管理牧師
東北教区 司祭 アタナシオ 笹森伸兒
(聖フランシス教会 2014年3月号・月報)
礼拝堂聖別式の初めに、主教が礼拝堂の入口に立ち、牧杖の石突きで堂の扉を三度たたいて言います。
「門よ、開け。」
すると教会委員の一人が内側から扉を開き、主教が牧杖で入口に十字の形をしるして、「主の平和がこの家に入るすべての人にありますように、父と子と聖霊の御名によって。」と言い、そこにいる人が皆で口を揃えて言います、「アーメン(全くその通りです。その通りにしてください)」。
昨日、三月1日(土)、日本聖公会のすべての人の祈りに支えながら、東北教区主教座聖堂・仙台基督教会聖堂が聖別されました。礼拝堂は神様を賛美し、神様に感謝するために集まるところです。しかし、この礼拝堂が聖別されますと、もはや世俗的なことに使われません。聖化され、区別されて、主なる神様が臨在されるところ、祈りと黙想と礼拝が献げられる特別な家、「聖堂」とされるのです。
おしゃべりや挨拶は聖堂に入る前にしましょう。チャペル・コンサートも聖劇の奉献も、すべては神様に感謝
し、神様を賛美するために行われるのです。一番大事なことはですから、互いに主の平和を祈り合い、キリストにあずかって一つにされることです。これは私たちの聖フランシス教会聖堂でも同じです。「主の平和がこの家に入るすべての人にありますように。」ここに教会の立つ根源の意味があります。
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