管理牧師笹森司祭のメッセージ


                                       
                            「大斎節にあたって」         
                                         
                             仙台聖フランシス教会 管理牧師
                           東北教区 司祭 アタナシオ 笹森伸兒


                                          (聖フランシス教会 2015年3月号・月報) 
  

今年の大斎節は、2月18日の大斎始日(灰の水曜日)から4月4日の聖土曜日までの、日曜日を除く40日間です。日曜日は、教会暦の中でイエス・キリストの復活にまでさかのぼる根源の祝日なので、昔から主イエス復活の日、主イエスの日、主日と呼ばれてきました。ですから大斎節の40日間には含まれずに来たのでした。

 大斎節の最後の1週間は、聖週と呼ばれます。前の祈祷書では、聖週は大斎節の中に含まれていましたから、通称として聖週と言ってはいましたが、公式には祈祷書には聖週という言葉はありませんでした。その聖週という言葉が公的に祈祷書に書かれたということは、本当にすばらしいことです。聖週の最初の日が、復活前主日(棕櫚の主日、受難の主日)、今年は3月29日の日曜日で、その1週間、復活前月曜日、火曜日、水曜日、聖木曜日、聖金曜日(受苦日)、聖土曜日で大斎節を終え、4月5日に栄光と喜びの復活日を迎えるのです。

 復活日に栄光と喜びに満たされるために、主キリストの十字架と、ゆっくり向かい合いましょう。この黙想の時こそが、私たちの顧みのとき、大斎節の恵みの時です。聖フランシスに連なるすべての人に、大斎節の恵み、復活の新しい命の恵みが、いつも豊かにありますように。