笹森司祭のメッセージ


                                    
                              
            「おめでとう。おめでとう。おめでとう。おめでとう」      
                                         
                             仙台聖フランシス教会嘱託牧師
                           東北教区 司祭 アタナシオ 笹森伸兒

                                             (聖フランシス教会 2016年1月号・月報) 


 最初のおめでとうは、メリー・クリスマスのおめでとう。次のおめでとうは、クリスマス8日祭の主イエス命名日のため。三つ目のおめでとうは、クリスマスの12日祭のご顕現の祝日のため。そして、最後のおめでとうは、新年の祝福のためのおめでとうです。

 だいぶ以前のこと、1月6日の顕現日の祝日の朝、聖餐式後の祈りが終わったときのことでした。
そのとき盛岡でご一緒していた中山司祭が補式をしていらしたので、『ハッピー・エピファニー』とご挨拶しましたら、『ハレルヤ・エピファニー』と言うごく自然なご返事をいただきました。
本当にうれしくって、未だに忘れられないことの一つです。

『おめでとう』と言うのは、普通は個人的な喜びに対し、ことに相手の方が努力した結果仕事や研究などに成功したとき、学校や就職に合格したとき、結婚したとき、子どもが生まれたときなどに、お祝いの言葉を述べる言葉です。しかし、私たちは教会では、主イエス・キリスト様が人となって降誕なさったこと、全世界に救い主として顕現なさったこと、十字架の死から復活なさったことによって果たされたみ業の成就とそのみ業によって、過去・現在・未来についての全人類、すなわち私たちの生と死を超越して、罪からの救いが完成されたことについて、お互いに『おめでとう』の挨拶を交わし合います。

 普通は教会でも、メリー・クリスマスやハッピー・イースターのお祝いをするために『おめでとう』のご挨拶をしますが、主イエス様が私たちのためにしてくださった数え切れないほど多くのみ恵みを考えますと、きっと、毎日がおめでとうの日に成るかも知れません。
その中で、お互いが交わし合う『おめでとう』なのですから、心からの祝福と主の平和を込めて、『おめでとう』を交わし合いましょう。