笹森司祭のメッセージ


                                    
                              
                  『一致のサクラメントと主の平和』      
                                         
                             仙台聖フランシス教会嘱託牧師
                           東北教区 司祭 アタナシオ 笹森伸兒

                                             (聖フランシス教会 2016年6月号・月報) 

私たちにとって、聖餐式は、一致のサクラメントです。主キリスト様と一つにしていただき、主キリスト様と一つにしていただくことによって、皆が一つにしていただくいちばん大切な礼拝です。でも、始めて聖餐式に参加した人はどのように思うでしょうか。かつてある方が、「まるで13世紀に突然戻らされたようだ」、と言いました。
 そのようなことがないように、教会は、初めて教会に来た人や、まだ教会に慣れていない人のために、もっと礼拝が身近になることはできないものでしょうか。立つ、座る、跪く、祈?書のページを探してお祈りをする、番号を探して聖歌を歌うなど、したことのないことをさせられます。これは大変なところに来てしまった、理解できないことばっかりだなどと戸惑うことがないように、皆さんお一人お一人が気をつけていて、側にそっと座って、補助をして差し上げられるとよいのかも知れません。
 聖餐式は、一致のサクラメントです。目に見えない神様の恵みを、目に見える形に現しているものです。ですから、「御言葉」のサクラメントによって満たされた私たちが、さらに主なる神様の「御体」のサクラメントに与る一番の最初に、聖堂にいる人が、皆で、心の底から、互いに、「主の平和」に与ることは、受聖餐者ではない人々にとっても与ることができるすばらしい御恵みです。心から、「主の平和」を祈り合いましょう。